こんにちは! 脱サラして、ホテルの支配人をしている、かつひろです!
中々友達とも会えず、情報交換もできない環境で孤独や不安を抱えながら、「自分の活動は本当にこれでいいんだろうか?」「私だけどこにも就職できなかったらどうしよう」 などと悩みながら就職活動を進めている方がほとんどなのではないでしょうか?
今回の就職活動の結果だけで人生の全てが決まってしまうわけでは絶対にないので、余り力みすぎず、力を抜いて活動をしていただければいいかと思います。
さて、就職活動も中盤に差し掛かり、早い方でしたら最終面接を控える方もいらっしゃるのではないかと思います。
「ついに会社の最終面接までたどり着いたぞ!ここまできたからにはに絶対に合格したいなあ。最終面接に臨むにあたってどのような心構えで準備をすればいいのだろう?アドバイスが欲しいなあ。」
という就活生のご要望にお応えすべく、記事を書きました。
この記事を読めば、あなたが何を意識して、どういう心構えで最終面接に臨めばうまくいくのか? 最終面接に向けての心構えが明確になります。
申し遅れました、私、「かつひろ」ですが、一部上場企業においてのサラリーマン歴が20年で幹部経験もあり、国内外問わず数えきれない方の採用面接を経験してきましたので、最終面接官があなたの一体何をどう見ているのかを分かりやすくお伝えします。
面接官は『バイヤー』、あなたは『商品』という視点を理解する
面接官があなたという『商品』をどういうポイントで見ているのかがわかれば、それに対する準備や対策ができますよね。
今、あなたの事を『商品』と表現しましたが、最終面接官は『商品バイヤー』です。あなたという『商品』を仕入れて将来儲けたい、大きな利益を稼ぎたいわけです。
逆に『商品』を買って損をしたくないというのが本音のところでしょう。
将来価値が上がりそうな『商品』はどれだろうという視点で面接官はあなたを見てきます。
よく、「即戦力と見られなくては!」と肩ひじ張って力む方もいらっしゃいますが、
新卒採用の段階で、即戦力になる商品を探す面接官はゼロではないですが、99%は長期的に伸びる人材かどうかという長い目で見ています。
ですので今は不完全な商品でも全く気にしないでOKです。
では面接官はあなたの何を見ているかというのをお話します。
最終面接官(バイヤー)が見ているポイントは『人間性』、『個性』、『将来性』の3つです。
『商品』としてのミクロの機能は一次面接、二次面接で人事や営業担当による確認を経て最終まで上がってきているわけですので、社長や取締役が面接官をする最終面接はより人としてのマクロ的な『器』を見てきます。
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ポイントその①『人間性』
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ポイントその②『個性』
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ポイントその③『将来性』
それぞれのポイントについて説明していきます。
ポイントその①『人間性』
ここで言う『人間性』とは、全ての会社に普遍的な人間性というのではなく、最終面接のその会社が求めている『人間性』で、会社の理念によって多少違ってきますが、「礼儀」、「素直さ」、「謙虚さ」、の人としての土台の部分になります。
ここは欧米や中国など、海外の会社はあまり重視しない、日本の会社がこだわる独特のポイントです。
極端な例になるかもしれませんが、ホリエモンのような能力の高い人材がもし面接に来たとして、本来会社にとっては有難い人材ではあっても、「無礼だ」、「自信過剰だ」、「扱いにくい」という理由で採用にはいたらないのは何となくご理解いただけるのではないでしょうか。
日本の会社は上述しましたように、そこまで新入社員に即戦力性を求めていません。終身雇用制のシステムに浸かっている面接官の世代ですから、それよりも「素直さ」、「謙虚さ」、「使いやすさ」など、長期的に一緒に働きたい人材かという視点を持っています。
しかし、ここで勘違いしないで欲しいのは、ただひたすら、へりくだって、イエスマンをアピールしなさいという意味ではなく、長年の雇用システムの産物として、上記のような背景を理解して「人間性」の土台で信頼をつかめれば、次の『個性』である自分らしさへの理解へとスムーズに入っていけます。
具体的には、ドアをノックした時から挨拶の声、表情、椅子の出し入れなど、細かいですが事前にシミュレーションをしておきましょう。面接時間は非常に短いですから、質問の受け応え以外の細かいところでどんな人間かを見抜こうと観察してくると思ってください。
社長や取締役のような重役ほど、そういうちょっとしたしぐさからあなたを見抜こうとして来ます。これまでの長い経験から商談などで言葉以外の部分で沢山の相手と渡り合い、みぬいてきた経験もたくさんあります。
ポイントその②『個性』
『個性』ですが、ここでは突出して目立って特徴的なあなたの性質ということではなく、『あなたらしさ』のことです、あなたがこれまでの人生や学生生活で何をどのように考えて、どんな経験をしてきたかを伝えればいいだけのことです。
あなたにしかない特徴をアピールすることでどんな能力を持った、どんなタイプの人間かをアピールする部分です。 そこと会社が求める人材に合致していれば合格に一歩近づくことでしょう。
ポイントその③『将来性』
最後に将来性について説明しましょう。
先ほどから、ご説明しているように、99%の会社は新卒採用で即戦力になる人材を探していません。これは皆さんにとっては悲報かもしれませんが事実です。
皆さんプロ野球の世界でも、ルーキーが1年目で即戦力で活躍するって珍しい事で、ルーキー1年目の選手は先ず、基礎体力作りから始まり、その後実戦経験を積んだ上で、2~3年後に輝きだすケースがほとんどです。
サラリーマンの世界ではなおさら即戦力になるのは難しいのです。なぜならサラリーマンは60歳が定年でいまや65歳、70歳まで働ける環境を作ろうとしています。プロ野球やスポーツの世界ではせいぜい頑張って40歳で引退です。
それだけサラリーマンは長いので、新卒でいきなりバリバリ活躍されると50代、60代のおじさんたちは立場がなくなってしまいます。 悲しいですがこれが日本の現実なんです。
ただ、もちろんその会社がの規模や置かれた状況によって即戦力が求められたり、即戦力が通用する業種もあります。 ここでは大部分の会社についてのお話です。
ですので、面接で敢えて即戦力になるアピールをする必要はありません。
それよりも、人間的に素直で、自分が哲学やポリシーを持っている個性がある人材で、将来性がある。将来化けるのでは?と思わせる事がより重要になってきます。
つまり今の自分を『完成品』としてアピールするのではなく、今は粗削りだけど凄く将来伸びそうだ!と思わせることが大切です。
就職がゴールではなくスタートであって、自分はもっと先のゴールに向かって会社の利益につながる貴重な商品であると思わせる事です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
悲しいですが、会社はいい人材を求めているのは間違いないですが、新入社員がいきなり輝けることを信じてはおらず、それよりも会社の長期的な安定成長と存続を第一優先に考えます。
皆さまの記憶にも新しいかと思いますが、吉本興業は最近たくさんの有能な社員と契約を解消しました。
キングコングの西野亮廣、オリラジの中田敦彦、極楽とんぼの加藤浩次などがそれにあたります。
詳細は省きますが、彼らの芸人としての能力は替えの効かない実力があり残っていればどれだけ大きな利益を会社にもたらしていたかわかりません。
これは吉本興業だから取った特別な判断なのではなく、日本の他の会社であっても同じような判断をしていたに違いありません。
夢をこわすようなことを言って申し訳ないですが、これは事実です。しかし、会社の方向性や利益を理解し、会社のために自分の個性をいかんなく発揮することについてはとても歓迎されます。
さじ加減が難しいですが、会社に媚を売ったり、イエスマンになるわけでもなく、会社の方向性の中で個性をうまく発揮して利益になる事をアピールすることが重要です。
『人間性』に対する信頼を獲得し、『個性』で潜在性を理解してもらい、『将来性』という部分で会社のビジョンとあなたを一致させるように話を持て行ければしめたものです。
最後に、後輩からよく『最終面接の面接官の取締役ってオーラが出ていて圧倒されそうなのですがどうしたらいいですか?』 と相談を受けるのですが、それは過剰に『取締役』、『幹部』、『社長』などの肩書に洗脳され、負けてしまっているだけです。
目の前にいるのはただのおっさんで、夜は飲みに行って、キャバクラでへらへらしているただのスケベな男と思ってください。同じ人間で、ただ何十年も働いていて経験があるだけなんです。
コロナ禍での学生生活や就職活動は大変な想いをされていることかと思います。ただ、このコロナによって、日本の会社がいかに世界から立ち遅れていて、考え方が古くなっていることが明るみに出てきました。
コロナによって時代の転換点が早く来ました。
時代が変わると古い考えは足かせとなっていきます。 皆様のより新しい感性や時代への対応力がより求められています。
今は不完全で不安はあるかもしれませんが、今まで考えてきたこと、やってきたことが今のあなたを作ってきているのですから、今は不完全でもそれを受け入れ等身大の自分をアピールして、より輝かしい未来へのスタートに立てることを心より応援しています!
今の等身大の自分を信じて思い切って頑張ってください!